父が最後に残したもの

これから母の最期を迎える時

いつ、どのような形で迎えるのか

その時、自分はどんな思いでいるのか

正直、まだよくわかりません。

 

もう10年以上前ですが、私の父は大腸ガンで亡くなりました。

通夜、火葬、葬儀などは無事終了した。

 

父の遺品を整理していた時に、

使っていた携帯電話はどうしようかという話になり、

当時母は携帯電話を持っておらず、父の携帯を母が相続(名義変更)して使用

することができるということで、そのまま母が使うことになった。

 

携帯電話の電話帳や残された写真データなどを確認してたときである

もっぱら、電話だけで携帯で写真など撮ってないと思っていたのだが

2枚だけ写真が残っていた。

 

それは父の入院してた病室の窓から見えた花火の写真だった。

 

想像するに、まさか見えるとは思っていないところに見えたので喜んで

パチリとしたのだろう。

 

でも、写真のことは一言も言わずに亡くなってしまった。

もしかすると家族へのサプライズのつもりだったのかもしれない。

 

そんなとき、

槇原敬之さんの「花火の夜」という曲を聴いて、ちょっと衝撃を受けました。

歌のシチュエーションは亡くなった恋人との花火の思い出なのですが

 

歌詞の中に使われていたフレーズが私には刺さってしまいました。

父からのメッセージかもしれないと思いました。

 

「ずっとみんなが毎日笑っていられればいいな」

今遠くにいる君からもこの花火がみえればいいのに

 

たまに聞くと思い出して涙がでてきます。