母は隠していてもどうせわかることと、
病状と治療については親戚には話をしてきた。
しかし、これから緩和ケアになるということでちょっと状況が違う。
現状、余命宣告というものも全くない(医師も明確にはできない)のである。
端的に言うなら、
「もう治療は無理、あとはできるだけ苦しまないで最期を迎えられるように
緩和ケアを在宅で行います。」
これまで親戚からは、母のお見舞いに行きたいということを言われた時には、
病院の面会が感染症の予防の観点から原則、「同居の家族2人まで」と決めら
れており、制限がされていることで断ることは容易だった。
退院して在宅の期間が約2、3週間続くときもあるが通院や訪問看護が来る
予定もあり、スケジュール調整と体調の関係からも断っていた。
母が会いたくないというよりは治療に専念できることを優先してのことである。
入院中でも携帯電話で話すことは問題なく、必要があれば電話では話をして
いたようではある。
これから、緩和ケアで基本的に在宅でとなると話変わってくる。
母もちょっと快く思っていないのは
親戚が何人もくれば必然的に話が長くなるだろうな、という点。
病人である以上、体調や気分がすぐれない時も当然あるのである。
母自身が1日でも時間によって体調や気分が急に変化することがあるのは
よくわかっているのである。
どうしたものか。。。
とりあえず、訪問診療や訪問看護に来ていただくスケジュールが落ち着く
までは親戚のお見舞いは断るということで決まった。
母の希望もあり、
近所に住む仲の良い友人は母の体調が良ければ、来ていただき、短時間
でもお話できれば母も気分よく過ごせるだろう。